ステンレスTIG溶接とは?特徴・メリット・失敗しないポイントを解説

ステンレスの溶接、TIGがいいのか迷っていませんか?
「ステンレスをきれいに溶接したい」
「歪みや焼けを抑えたい」
こういったご相談をよくいただきます。
結論から言うと、
ステンレス溶接にはTIG溶接が最も適しているケースが多いです。
理由は、
👉 精密で美しい仕上がりと高品質な接合ができるためです。
この記事では、現場経験をもとに
ステンレスTIG溶接について分かりやすく解説します。
TIG溶接とは?
TIG溶接(ティグ溶接)とは、
タングステン電極を使い、アルゴンなどのガスで保護しながら行う溶接方法です。
- 電極は溶けない(タングステン)
- アーク熱で母材を溶かす
- ガスで酸化を防ぐ
👉 高品質でスパッタの少ない溶接が可能です
ステンレスにTIG溶接が向いている理由
ステンレスはデリケートな材料です。
■ 理由①:熱に弱く歪みやすい
熱の影響を受けやすく、変形しやすい
■ 理由②:焼け(変色)が起きやすい
酸化すると耐食性が落ちる
■ 理由③:品質要求が高い
食品・設備など見た目と精度が重要
👉 TIG溶接は熱のコントロールがしやすく、
精密で高品質な仕上がりが可能です
TIG溶接のメリット・デメリット
■ メリット
- 仕上がりがきれい
- 薄物にも対応できる
- 精密な作業が可能
- 高品質な溶接ができる
■ デメリット
- 作業スピードが遅い
- 技術が必要
- コストが高くなりやすい
👉 「品質重視ならTIG」という判断になります
MIG溶接との違い(よくある疑問)
■ TIG溶接
- 精密・高品質
- 見た目がきれい
- 薄物向き
■ MIG溶接
- スピード重視
- 厚物向き
- コスト抑えやすい
👉 ステンレスでは
仕上がり重視ならTIGが選ばれることが多いです
ステンレスTIG溶接でよくある失敗
ここが一番重要です👇
■ 焼けすぎ(変色)
→ 熱の入れすぎ
→ 耐食性低下
■ 歪み
→ 熱管理不足
■ ピンホール(気泡)
→ 汚れ・油分
■ 溶け込み不足
→ 電流・速度ミス
👉 TIGは
「コントロールできる人」と「できない人」で結果が大きく変わる技術です
仕上がりを良くするためのポイント(現場目線)
■ ① 母材の清掃
油・汚れはNG
→ 不良の原因
■ ② 熱管理
入れすぎない
→ 歪み防止
■ ③ ガス管理
酸化防止が重要
■ ④ 適切な条件設定
電流・速度・角度
👉 このあたりは
完全に“経験値”が出ます
普段からよくしているステンレスのTIG溶接です



見て頂くとわかると思いますが仕上がりがすごくきれいにできています。
TIG溶接は、繊細な火力調整と技術が必要な溶接方法ですが、その分、ビードの仕上がりは非常に美しくなります。上の写真は実際に当社で行ったステンレス溶接のビードの一部です。連続したリズムと均一な溶け込みが、丁寧な仕事の証だと自負しております。
また、溶接後も歪みのないよう管理しています。見た目の美しさだけでなく、機能面でも高品質な溶接を心がけています。
弊社でのステンレスのお仕事では珍しいものでした
そのお仕事はステンレスのアングルで作る架台でした。


まずは土台となる部分を製作していました。
すでに定盤より大きいサイズです(笑)
ステンレスを溶接する際に気を付けないといけないのが歪みです。
右写真のナットを溶接するだけでも歪みます。
歪を最小限に無くすためにはいろいろな工夫があります。
- 仮止めを多くする
- 拘束させる
簡単に言うとこの辺りが重要かなと思います。
次に足を立てて補強も入れていくのですがなんせ背が高い。
弊社の天井は低いのですがギリギリ大丈夫でした(笑)


僕は立ちながらTIG溶接できるイメージがわかないですがすんなりと溶接していました。
■ 作業ポイント
- 歪みを抑えるための熱管理
- 焼けを最小限にする施工
- 見た目を意識したビード形成
■ 加工後
・きれいな仕上がり
・実用強度を確保
👉 TIG溶接は
見た目と機能を両立できるのが強みです
よくある質問
Q. TIG溶接はどんな製品に使われますか?
→ 配管・タンク・精密部品など
Q. 小さい部品でも対応できますか?
→ 可能です
Q. 持ち込みはできますか?
→ 対応可能です
まとめ|ステンレス溶接はTIGが有力
ステンレス溶接では
- 品質
- 見た目
- 精度
これらが重要になります。
そのため
👉 TIG溶接が最も適した方法になるケースが多いです
お問い合わせ
「これ溶接できる?」という段階でもOKです。
ステンレス溶接は見た目の美しさだけでなく、確かな技術力が問われる仕事です。今後も丁寧なものづくりを通じて、お客様に安心と信頼をお届けしてまいります。一つひとつの溶接にこだわりを込め、機能性と美観を両立した製品づくりを心がけながら、これからも磨き続けた技術でご要望にしっかりとお応えしていきます!
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