焼肉屋さんからの補修依頼|溶接で修理するならアラヤへ

薄板金属製品をTIG溶接で修理|持ち込み品の補修事例
焼き肉屋さんからの補修のご依頼です!!
今回は、飲食店様から持ち込まれた金属製品をTIG溶接で修理した事例をご紹介します。
炭の火起こしに使用する道具で、筒部分がグラつくようになったため、
「溶接して固定できませんか?」
と現物を持ち込んでいただきました。
持ち込み修理では、図面や材質表がなく、製品の詳しい材質が分からないケースもあります。
今回も材質を確認しながら、錆や汚れを除去したうえでTIG溶接を行いました。
特に今回は板厚が約0.5mm程度と薄く、穴を開けないよう入熱を抑えながら施工することがポイントになりました。
今回の溶接修理の内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品 | 火起こし器 |
| 使用場所 | 飲食店 |
| 修理数量 | 3個 |
| 症状 | 筒部分のグラつき |
| 材質 | 詳細な鋼種は未確認 |
| 板厚 | 薄い部分で約0.5mm(実測) |
| 前処理 | 錆・汚れの除去 |
| 溶接方法 | TIG溶接 |
| TIG溶接機 | DAIHEN インバータアルゴ300P |
| 溶加材 | 当時の記録がなく詳細不明 |
| 主な注意点 | 薄板への入熱・穴あき |
| 修理後確認 | 固定状態・グラつき・外観 |


持ち込み修理では材質が分からないこともあります
新規製作品であれば、図面やミルシートなどから材質を確認できることがあります。
一方、長年使用してきた製品の修理では、
「ステンレスだと思う」
「何の材料か分からない」
「購入したのがかなり前で資料がない」
ということも珍しくありません。
今回も材質の詳細が明確ではなかったため、製品の状態を確認しながら施工方法を検討しました。
材質が分からない状態で安易に溶接すると、使用する溶加材や施工条件が合わず、割れや接合不良などにつながる可能性があります。
そのため、分からないものを勝手に決めつけず、確認できる範囲の情報と現物の状態を見て判断することが大切です。
溶接前に錆・汚れを除去
長く使用されていた製品のため、溶接予定部分には錆や汚れが付着していました。
補修溶接では、いきなりアークを出すのではなく、まず溶接する部分の状態を整えます。
錆や油分などが残ったまま施工すると、溶接欠陥の原因になる可能性があります。
そのため今回も、溶接部周辺を清掃してから施工しました。
今回は薄い部分で約0.5mm程度しかないため、長時間連続してアークを出すのではなく、母材への入熱を抑えるため短時間の溶接を繰り返しながら施工しました。
薄板は熱容量が小さく、条件が合わないと短時間でも母材が溶け落ち、穴が開く可能性があります。
そのため、溶接部の状態を確認しながら少しずつ固定していきます。
約0.5mmの薄板をTIG溶接
今回、特に注意したのが板厚の薄さです。
実際に測定すると、薄い部分は約0.5mmでした。
鉄やステンレスなどの薄板は、厚板と比べて熱容量が小さく、溶接時の熱が集中すると短時間でも母材が溶け落ちることがあります。
今回の目的は、
筒部分のグラつきをなくして固定すること。
お客様からも、見た目を大きく作り変えるのではなく「きちんと付けばいい」というご要望でした。
そこでTIG溶接を使用し、母材の状態を確認しながら少しずつ固定していきます。
使用した溶接機は、
DAIHEN インバータアルゴ300P
です。

薄板なので連続して熱を入れすぎない
今回のような約0.5mmの薄板では、長時間連続してアークを出し続けると、母材に熱が集中して穴が開く可能性があります。
そのため、実際の施工では母材の状態を確認しながら短時間ずつ溶接していきました。
元の記事では「ちょんちょんと溶接」と表現していましたが、技術的には、
必要以上に熱を集中させず、状態を確認しながら少しずつ施工する
という意味です。
ただし、この施工方法や条件がすべての0.5mm薄板にそのまま使えるわけではありません。
材質、形状、接合方法、製品用途などによって適切な溶接条件は変わります。
修理後はグラつきがなくなったか確認
溶接後は、
- 筒部分がしっかり固定されているか
- グラつきが残っていないか
- 溶接部の外観に問題がないか
を確認しました。


今回のお客様のご要望は、グラついている筒部分を溶接して固定することでした。
修理後は筒部分が固定され、グラつきがなくなったことを確認しています。
お客様にもその場で状態を確認していただき、無事に3個ともお返しすることができました。
図面がなくても、現物からご相談いただけます
補修案件では、今回のように図面や材質資料が残っていないこともあります。
壊れた現物をお持ちいただき、状態を確認して対応可能か検討することもできます。
大阪で持ち込みの溶接修理をご相談いただけます
有限会社アラヤでは、金属製品の溶接修理についてもご相談いただけます。
- 筒やブラケットが外れた
- 溶接部が割れた
- 金属部品がグラつく
- 薄い部品なので溶接できるか分からない
- 材質がよく分からない
- 1個だけ修理してほしい
- 図面がなく現物しかない
といった場合でも、まず現物の状態を確認します。
お問い合わせの際は、
①製品全体の写真
②壊れている部分のアップ写真
③分かれば材質
④おおよその大きさ
⑤何に使用するものか
⑥数量
をお送りいただけると、対応可能か判断しやすくなります。
当社は大阪市生野区の溶接工場です。現物を持ち込んでのご相談も可能です。
材質や状態によっては溶接修理できない場合もありますが、
「これ、直せますか?」という段階から一度ご相談ください。

