シンク付き流し台のアイアン脚をオーダーメイド製作|図面なしから相談

シンクの脚をアイアンで作成

購入したシンク付きのステンレス天板に合う脚が、なかなか見つからない。今回は、そんなお悩みからご相談いただいたアイアン脚の製作事例をご紹介します。

ホームページをご覧になった個人のお客様から、天板に合わせた脚を2個製作してほしいとご依頼いただきました。詳しい製作図面はありませんでしたが、希望する形や寸法、固定方法を伺い、鉄角パイプを半自動溶接で組み立てました。仕上げの黒色塗装は協力会社へ依頼しています。

ご相談のきっかけ|購入したシンク天板に合う脚がない

お客様は、ステンレス製のシンク付き天板を購入されていました。当初はブラケットで固定する方法を勧められたそうですが、強度面に不安があり、天板を支える脚を付けたいと考えておられました。

既製品も探したものの、希望する寸法や形状の脚が見つからず、アラヤへお問い合わせいただきました。

ブラケットによる固定が一概に不適切ということではありません。今回はお客様のご希望を伺い、専用の脚を製作する方向で進めることになりました。

図面がない状態から、はしご形状の脚を検討

今回のご相談では、最初から細部まで決まった製作図面があったわけではありません。お客様が思い描く形を伺いながら、脚の形状や取り付け方法を整理しました。

製作するのは、コの字形の枠の内側に角パイプを2本配置した、はしごのような形状の脚です。1個あたり高さ760mm、幅560mmで、同じものを2個製作しました。

イメージを実際に製作できる形へ落とし込むことが、今回の仕事で難しかった点の一つです。寸法だけでなく、部材の配置や天板への固定方法も確認しながら進めました。

今回製作したアイアン脚の仕様

製作品シンク付きステンレス天板用のアイアン脚
材質鉄角パイプ
角パイプ40×40mm、板厚3.2mm
完成寸法高さ760×幅560mm(脚1個あたり)
数量2個
形状コの字形の枠内に角パイプ2本を配置
溶接方法半自動溶接
天板の固定固定用プレートを介したビス止めを想定
脚先お客様ご用意のアジャスターを使用
仕上げ黒色塗装(協力会社に依頼)

固定方法や角パイプの位置も相談しながら決定

お客様のイメージをそのまま形にするだけでなく、製作に必要な細部についてもご相談しました。主に検討したのは、次の3点です。

  • アジャスターを取り付けるナットを、脚の内側に溶接する構造
  • コの字形の枠内に配置する2本の角パイプの位置
  • 天板固定用プレートに設ける穴の数

脚先には、お客様がご用意されたアジャスターを使用する仕様です。また、天板は固定用プレートを介してビスで取り付ける方法を想定しています。

こうした部分は、完成後の使い方にも関わります。寸法や形状だけでなく、どのように取り付けて使うのかを共有しておくことが大切です。

鉄角パイプを半自動溶接で組み立て

形状と仕様が決まった後、40×40mm・板厚3.2mmの鉄角パイプを組み立て、半自動溶接で接合しました。

今回は同じ形状の脚を2個製作するため、それぞれの寸法を確認しながら組み立てを進めました。溶接後には完成寸法と、脚単体でのガタつきの有無を確認しています。

アラヤでは、このような鉄製フレームや架台の製作にも半自動溶接を使用しています。加工方法については、CO₂半自動溶接・製缶加工のご案内もご覧ください。

黒色塗装は協力会社へ依頼

溶接と確認を終えた脚は、協力会社へ依頼して黒色に塗装しました。塗装後には外観を確認しています。

アラヤでは、溶接・組立のほか、製作品に必要な塗装なども協力会社と連携してご相談いただけます。仕上げ方法は、使用環境やご希望を伺って検討します。

今回ご紹介するのは脚単体の製作内容です。天板への取り付け後の状態や耐荷重については、本記事では数値や性能を示していません。

図面がなくても、写真やスケッチから相談できます

今回のように、購入済みの天板に合う脚が見つからない場合でも、希望する寸法や形状を伺いながら製作方法を検討できることがあります。

ご相談の際は、次のような情報があると内容を確認しやすくなります。

  • 天板の全体写真と裏側の写真
  • 天板の縦・横・厚み、希望する脚の高さや幅
  • 希望する形状や参考になる写真・スケッチ
  • 天板の固定方法と使用場所
  • 天板や載せる物の重量、使用時に想定する荷重
  • 必要数量、希望する色や仕上げ

もちろん、最初からすべての仕様が決まっている必要はありません。用途や条件を確認しながら対応可否を判断します。なお、強度計算や構造設計を伴う内容など、ご依頼条件によっては対応できない場合もあります。

よくあるご質問

図面がなくてもオーダーメイドできますか?

今回の事例では、お客様のイメージを伺いながら形状や寸法を整理しました。写真やスケッチから検討できる場合もありますが、使用条件によっては追加の情報が必要です。

持っている天板に合わせて、脚だけ製作できますか?

今回のような脚単体の製作事例があります。天板の寸法や裏側の状態、固定方法などを確認したうえで対応できるか検討します。

塗装まで依頼できますか?

今回の脚は協力会社に依頼して黒色に塗装しました。仕上げの方法はご希望と使用環境によって検討します。

ご希望の寸法に合わせたアイアン脚の製作をご相談ください

「既製品では寸法が合わない」「図面はないけれど、こんな脚を作りたい」といったご相談も承っています。天板の写真や希望寸法、用途などをお知らせください。内容を確認したうえで、製作方法や対応可否をご案内します。